|
講座・講師・受講料…。受験産業のお世話になったこともなく、特に習い事もしたことがない自分にとっては見慣れない文字がちらしに並ぶ。そしてその中に唯一、見慣れた名前が…。 講師:水野拓児 えええ〜!?!?!? タクジさん、講師ですか!? 実は超電磁劇団ラニョミリInternational代表兼演出、ミズノタクジの名前が載っているちらし、相鉄本多劇場で行われている「STAGE COMPASS YOKOHAMA」のちらし。第4弾となる今回は「バックステージワーク・セミナー」と題し、その最終日は「相鉄本多劇場で公演を打つ」というテーマで、相鉄本多劇場を主にホームグラウンドにしている4つの新進気鋭の劇団座長が一堂に会す。そこで、横浜で公演をやり続ける意義や各劇団の作品づくりについてのトークを繰り広げるという。で、その4つの劇団の一つが…ウチ。いわば横浜代表みたいな感じ? 偉くなったなぁ、ラニョミリ(笑)。 と、いうわけで当日。始まるまでの時間を使って、受付で渡された資料に目を通す。資料によると、参加4劇団の中でラニョミリはなんと2番目に古い劇団だった(一番古い劇団とは3ヶ月しか違わないのだが)。旗揚げのとき、代表が前説で確か「神奈川で一番新しい劇団です」なんて言ってた覚えがあるのだけど、あの時から早や7年。思えば遠くへ来たもんだ。また、資料には各講師の略歴もあったのだが…ミズノタクジ、文章長すぎ(笑)。一番少ない人の3倍ぐらいはあろうかというイキオイ。しかも、絶対本人が書いたとしか思えないきわどいレアネタを盛り込んだその文章は、他の人がカタい無難な文章を載せている中では…秀逸というか浮いているというか(汗)。
「大丈夫かなぁ…」。ちょっと不安になってきた私をよそに、ついにセミナー開始。ちなみに、ミズノタクジ以外の講師は、studio saltの麻生0児(あそうれいじ)さん、ぴかりこ注意報の市村隆之さん、劇団TIME LIMITSの高木盛(せい)子さん。まずは各劇団の紹介も兼ねて、過去の公演など、各団体の歩みを司会者との対談形式で紹介。50音順で各講師がしゃべり、ラストバッターは我らが代表、ミズノタクジ。軽妙な語り口で受講者の心を惹きつけようとしているのだが…タクジさん、緊張してません? いつもと微妙に違って妙ににやにやしているミズノタクジのテンションにちょっとイヤな汗をかきつつも、無事に紹介は終了。気がつけば会場全体がにやにや…。次は講師が全員舞台に上がり、座談会形式で宣伝と集客についてのトーク。他劇団の実績のすごさに思わず圧倒。とは言え、どこの劇団も秘策があるわけではなく、基本はDMと手売りとのこと。やっぱり、地道に積み上げていくしかないのか…。 休憩を挟んで後半は、スタッフ面での成果や課題、台本や演出などから見た各劇団の作品へのこだわりなどのトーク。音響・照明・装置・衣装など技術職・専門職とも言うべき仕事が多い裏方。当然各劇団ごとにこだわりがあるわけで、「いくらかけてもいいからいい照明を当ててくれる人に頼みたい」などと、貧乏なラニョミリからすれば羨ましい限りの発言が連発。いつもいつもボランティア状態で引き受けてくださるラニョミリのスタッフの方々には本当に頭の下がる思い。
それにしても面白かったのが、各劇団の作品に対するこだわり。特に印象的だったのは「舞台上で何を食べるか」から作品作りがスタートするというsaltさん。豚足まで舞台の上で食ったらしい。豚足って! しかも前回の公演では、本番の舞台上で餃子を焼いてしまったというのだから驚き。くさくねえ? 公演ごとの食品の予算が…家賃かよ!ってな金額…。どんな芝居やってんだ!? で、うちのこだわりとなると、代表いわく…「その前に劇団員はちゃんと就職してくれ」。う〜む、と唸るしかないか。 ともあれ特に後半のミズノタクジは、他の講師に話題を振ったり、冗談を交えたトークで会場の笑いを取ったりと、美人の高木さんが隣に座っていたせいもあるのか(すんません!)時として司会者をしのぐほどの活躍ぶり。笑いを交えながらも、各劇団の取り組みやこだわりなど、ラニョミリとは全く違う視点の話が聞け、「楽しくてためになる」というまさに理想的なセミナーとなった。横浜を代表する劇団の一つとしてラニョミリが選ばれ、その結果代表であるミズノタクジが講師として招かれたというのは劇団にとって一つの大きな成果ではある。が、しかしこのセミナーを通じて共に相鉄本多劇場で演じる若い仲間と知り合い、繋がりを持つことができたということ、これもまた劇団のとっての大きな成果であり、また今後の財産となっていくことだろう。 終了後、向かいのつぼ八にて各劇団のメンバーも交えて飲み会。会計時に、もらったばかりの講演料をポンと出すうちの代表ミズノタクジとsaltの麻生さんの姿に漢(おとこ)の生き様を見たような気がしてちょっと感動したのはここだけの話。 超電磁劇団ラニョミリINTERNATIONAL 主宰・演出・俳優 川崎市生まれ。京浜協同劇団第16回公演「おふくろの歌」で芝居デビュー、当時3歳。 その芝居で、共演者(もちろん大人)のせりふを丸覚えして、本人がしゃべる前に全部しゃべってしまうという快挙を成し遂げ、客が笑ってくれる快感を味わう。と同時に、当然演出からひどく怒られた、という経験も持つ。これがトラウマで今も芝居をやっている状況。その後、大学のアングラ劇団とプロの劇団の下っ端を経て、アマチュア劇団の期待の星として、京浜協同劇団に凱旋入団。芝居にダンスにバンドに和太鼓にと大活躍する。 「イカ天」出身バンドのリードボーカルでもあったのだが、後に身内の不祥事の責任を取って退団、ラニョミリを立ち上げ現在に至る。 根本的に芝居はそんなに好きではないようである、と自覚している。 |
| SEO | 花 | 掲示板 レンタルサーバー ブログ SEO | |