名作列伝・外伝

2008年11月11・12日/エポック中原
                     22日/教育文化会館
          12月5・6日/麻生市民館

‐舞台は江戸時代の川崎。

  農作物の不作や厳しい年貢の取立てにより農民たちは貧困にあえいでいた。更にその農民たちの足元を見透かして高利で金を貸す悪徳商人…。村の名主の池上幸豊(いけがみゆきとよ)はそのような農民たちの姿を目の当たりにする度に、借金を肩代わりしたり蔵を開いて食料を分け与えたりするのだった。

  だがいくら農民たちに施しをしてもそれは一時凌ぎのものでしかない。幸豊は悩んでいた。農民たちを真に貧困から救うためにはもっと根本的な解決策が必要なのだ。そして幸豊は一つの結論に辿り着く。

「埋め立てによる新田開発」。

  川崎の広大な海を海を埋め立てて農地とし、収穫を増やそうというのだ。
  しかし計画は思うようには進まなかった。反対派農民の説得、資金難、悪徳商人の暗躍…。しかし幸豊夫妻の思いは決して挫けることなく、農民たちを力を合わせ遂に新たな田畑が拓かれる…。

  …とまあ、ラニョミリらしからぬこの作品。上記のあらすじを読んで疑問に感じた方も多いのではないだろうか。実はこの作品「池上幸豊とその妻」はラニョミリの公演ではなく、「川崎郷土・市民劇」と銘打ったプロジェクトとして上演された作品なのである。「市民劇」と言うだけあって、参加者も多彩。川崎を拠点に活動する京浜協同劇団・劇団川崎演劇塾を中心に、プロ&アマの演劇人、更には芝居は未経験という一般市民の方までが、川崎をテーマに共に舞台を作り上げるという壮大なプロジェクトなのである。

  その壮大なプロジェクトにラニョミリからはミズノタクジ・とのぎひろこ・藤崎崇・まるやまゆきこ・そして常勤非劇団員(笑)である中谷麻由子が参戦。今まで「インディーじゃー!」と豪語して独立独歩を貫いてきたラニョミリにとっての初の「他流試合」。果たしてその行方は…?




※各役者のレポート等についてはラニョ日誌をご参照ください。画面右側・カレンダーの上にある検索窓に「池上」と入力して検索していただきますと、関連記事が一括で表示されます。

撮影 小池汪

Copy right 200XX(C) RANYOMIRI. all rights reserved.
 
SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO